CB750 点火不良修理

先日作業したCB750カスタムの修理です。バイクの調子が悪くお客様自身でプラグをかえたのですが、プラグに火花が飛ばず、点火不良を見て欲しいとのことで車検と合わせて入庫

しました。点火不良だと配線を見ていくので大変ですよね。

配線修理のコツは焦らないことです。焦ったらそこで試合終了です。

どっかで聞いたセリフですが、スラムダンクの名ゼリフを使わせて頂きました😄

漫画の話になってしまう前にバイクの話に戻ります。

見ていく順番はプラグから見ていきます。プラグ・プラグコード・イグニッションコイル辺りを見ていくのがセオリーですね。




見ていくとイグニッションコイルの2番・3番の2次側の抵抗値がおかしい。

(画像は1番・4番ですが)  お客様もエンジンが2発になると言っていたので、コイルが悪いんだと交換したくなりますが、焦る気持ちを抑えて見ていきます。

コイルの診断には1次側の抵抗値も測るのですが、1次側の抵抗値は問題ないので、ここでコイルが悪いと決めつけずに他に原因があるのではないかと見ていきます。

プラグコードを見ると中の線がコイルと接触出来てない。ピンボケしてて肝心な所が見えない。すみません😅これで原因分かって診断終了といきたいところですが、どうも1番4番も点火が不安定。元々お客様の話やバイクの状態から点火部品はトータルで見ていかないといけないかなという推測があったので、更に見ていきます。

でも、今までのプラグ・プラグコード・イグニッションコイルはしっかり見て診断を終わらせとく事が大事です。そうしないと迷宮入りしますからね。

そして、コイルへ12Vの電気が来てるかみて、点火部品のスパークユニット、パルスジェネレーターをテスターで診断します。スパークユニットはCB750F系の電装品では壊れやすい部品と聞いた事があるので、怪しいと思っていたのですが、2回診断して問題なし。

パルスジェネレーターを図ると1番4番側だけ断線しています。このようにプラグコード側で2番3番が悪く、パルスジェネレーター側で1番4番が悪いと混乱する時もありますが、焦らず順番に見ていくと大丈夫です😊

肝心の計測した写真がないのですが、ずっとテスター片手に悪い箇所を診断しました。

そして、不良と診断したパルスジェネレーターを交換していきます。部品がホンダで廃盤で良品を探しました。


そして、部品を交換するだけでなく、点火のタイミングを取るピックアップの隙間を調整します。こういった調整作業は当然重要です。元々の隙間は少し規定値よりずれてました。点火に影響が出るところですのでキッチリ合わせていきます。

そして、点火タイミングを目視で合わせます。

目視で点火タイミングは合わせていますが、タイミングライトでも点火タイミングを計測します。そしてケースカバーを外したのでオイル漏れがないか点検して点火不良修理は無事終了です😄

最近は修理してくれるバイク屋さんが減っているとお客様から聞くことがあります。確かに大変な時もあるので、出来ない、やらないバイク屋さんの気持ちも分かりますが、当店はやれる事はやって、ライダーのお役に少しでも立てたらいいなと思っています。

読んで頂きありがとうございます。

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